
みなさんは、Instagramアカウントの「分析」をしていますか?
SINIS for Instagramが開催した「Instagramマーケティング集中講義」参加者に対するアンケートでは、およそ8割のInstagram担当者が「分析」をしているという結果でした。
しかし「具体的にどうすればいいのかわからない」という方は非常に多く、「やっているけどこれでいいのか不安」だという声をよくお聞きします。
この記事では、Instagram分析ツール・SINIS for Instagramを提供するテテマーチが実践している、「意味のある分析」を実現するための2STEPをご紹介します。
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「分析」と言われると、「数字」「データ」「グラフ」を連想する方がほとんどではないでしょうか。こういったものに苦手意識があると、分析も難しそうだと感じますよね。
しかし、「分析」というのは、実はもっと身近な存在です。
仮に、あなたが「お店を運営する経営者」だったとしましょう。 お店の売上が下がっているとき、その原因がわからず改善ができなければ、お店はつぶれてしまいますよね。だから原因を分析して、改善策を考えます。
Instagramでも同じです。 アカウントは「お店」で、アカウント運用を行うあなたは「お店を運営する経営者」です。お店がなかなか繁盛しないので、あなたはその原因と対策を知りたいと思っています。

そんなときに活躍するのが「分析」の考え方です。
つまり、「分析」というのは「問題の原因を突き止め」て「改善策を考える」ための手段なのです。「数字」や「データ」「グラフ」はそのための材料のひとつでしかありません。
まとめると、「Instagram分析」とは「Instagram運用における問題の原因を突き止めて、改善策を考えること」と言えます。
Instagram分析を成功させる2つのSTEPは、以下のとおりです。

とてもシンプルなので、これだけ聞いても具体的にどうすればいいのかわからないですよね。
以下の文章で詳しく解説していきます。
分析で最も重要なことは「解くべき問題の本質を見極めること」です。
例えばフォロワー数が減少しているとき、あなたならどうしますか? 投稿数を増やす、投稿企画を見直す、キャンペーンや広告に頼るなど、いろいろな方法があるでしょう。
しかし、フォロワー数が減少している理由が明確にわかっていない状態では、どんな施策を実行しても成功確率は大きく下がってしまいます。 あなたがまずやるべきことは、「フォロワー数が減少している理由を明らかにすること」です。
これが「問題を見極める」ということです。
「問題を見極める」アプローチは、「比較」「分解」「並替」の3つです。

「比較」は、2つ以上の要素を比較することで問題を特定する方法です。
以下の図では、「2020年1月」「2020年2月」「2020年3月」のデータを比較することで、アカウントに起きた変化を発見しています。

順調にフォロワー数が増えているのをただ喜ぶだけではなく、特にフォロワー数が増えた月について「エンゲージメントの伸びた投稿があったのではないか」と仮説を立てています。
また、「ウェブサイトクリック数」が落ち込んだ月について「商品の有益性を伝えられず、ウェブサイトを見てくれるユーザーが少なかったのではないか」と考察しています。
SINIS for Instagramの有料プランでは、上記のように複数期間のデータを比較して表示することができます。Instagramアプリのインサイトを見ていてはわからないような変化も簡単に見つけることができます。
また、以下の図では「2020年1月1日」と「2020年3月31日」のフォロワーの性別・年齢の構成を比較することで、理想的なフォロワー獲得ができているかどうかを考察しています。

2つのフォロワー構成を比較すると、特に「女性・20代後半〜50代前半」のフォロワーが増えていることがわかります。
このアカウントのターゲットはまさにこのユーザー層なので、理想的なフォロワー獲得ができていると言えます。特に問題はないと言えます。
逆に、もしターゲットではない層のフォロワーが増えている場合には、原因を特定して解消しなければなりません。
Instagramのインサイトでは性別・年齢は別々に表示され、かけあわせて確認することができませんが、SINIS for Instagramではそれが可能です。有料プランであれば2期間での比較もできます。
「分解」は、2つ以上の要素を分解することで問題を特定する方法です。
以下の図では、エンゲージメントを「いいね」「保存」に分解することで、どちらがより「フォロワー数」の増加に貢献したのかを分析しています。

エンゲージメントのうち「いいね」と「保存」が同じくらい獲得できたときに、特に「フォロワー数」が増加していることがわかります。
ここから「やはり保存数が増えるとフォロワー数も増えるのではないか」と分析することができます。
SINIS for Instagramの有料プランでは、上記のようにフォロワー数の推移のグラフに他の指標を合わせて表示し、何がフォロワー数の増加の主要因なのかを分析することができます。 これも、Instagramアプリのインサイトではできないことです。
「並替」は、2つ以上の要素を並べ替えて羅列することで、問題を特定する方法です。
以下の図では、SINIS for Instagramの「ベストワースト」という機能を使って、「リーチ数」が多かった投稿ベスト5と、少なかった投稿ワースト5をそれぞれ表示しています。

これを見ると、ベストには「収納」系の投稿が、ワーストには「リユース」系の投稿が多いことがわかります。
このように、「並替」を使うことで様々な投稿の中から傾向を見出し、次の施策に活かしていくことができます。
このような投稿の並べ替え機能はSINIS for Instagramの無料プランでも利用できますが、過去45日間の投稿のみが分析対象になります。 有料プラン(STRATERプラン・PROFESSIONALプラン)の場合は、過去45日以前の投稿も分析対象にすることができます。
なお、分析による気づきを最大化するためには、事実の確認だけでなく、その事実がなぜ起きたのか?について深掘りし考察することも必要です。
例えば、「収納」系の投稿が人気なのは「お金をかけてきれいに収納できるのは当たり前」「100円ショップのアイテムを上手く使って節約しながら収納上手になりたい」とユーザーが考えているからでしょう。
また、「リユース」系の投稿が不人気なのは「節約はしたいが見た目にもこだわってテンションを上げたい」と思う人が多いからかもしれません。
このようなユーザーの行動の背景にある感情・価値観まで理解できれば、それをアカウントの方針決定や投稿制作など、あらゆるシーンで活かすことができます。

「問題を見極める」ことができたら、次は「解決策を考える」ステップです。
解決策を考えるときに最も大切なことは、「問題解決に直結する解決策を選ぶ」ことです。

例えば、アカウントの問題が「フォロワー以外にリーチできていない」ことだ、とわかったとします。
この問題を解決するためには、リール投稿やフィード投稿の数を増やしたり、質を上げたりする必要があります。 また、フォロワー以外のInstagramユーザーにリーチしたときにエンゲージメントしてもらえるような質の上げ方や工夫をしなければなりません。
一方で、ライブ配信やストーリーズ投稿は主にフォロワーに見られる投稿形式なので、注力する必要はありません。
このように、成果を出すためには「問題」と「解決策」を適切に結びつけ、正しいアクションを実行することが重要です。
そのためにはInstagramのプラットフォームとしての特性や機能などを十分に理解しておく必要があります。
「問題」と「解決策」を結びつけるうえで、以下の「アクションチャート」をぜひ参考にしてみてください。

「問題を見極める」「解決策を考える」という2STEPを実践して成果を出した、アパレル企業「アマベル(@amavel_official)」の事例を紹介します。
アマベルは、「お人形さんみたいになりたい」というユーザーの願いを叶えるアパレルアイテムを展開しています。ガーリーでユニークなデザインのお洋服を中心に、靴や鞄、アクセサリー、帽子なども取り扱っており、国内外から人気を集めているブランドです。
フォロワー数も2年間で約5万人増加し、Instagramをきっかけにした来店や売上も順調に増えています。

アマベルのアカウントは、順調にフォロワーが伸びている一方で、投稿によってリーチ数にばらつきがあり、特定のカテゴリで投稿が伸びないなどの問題がありました。
SINIS for Instagramを活用して「比較」「分解」「並替」を実践し、以下のような投稿では「リーチ数」が伸びづらいことがわかりました。
モデルが洋服を着用した画像
アイテムの背景に装飾が多い画像
それに対して、アマベルが実行した解決策をまとめたのが、以下の画像です。

モデルが洋服を着用した画像の「リーチ数」が伸びない理由は、モデルの顔が写っていることで、ユーザーが自分が着た際のイメージを想像しづらいからではないかと考えました。 そこで、モデル着用の画像自体は継続しつつも、モデルの顔をトリミングしました。
また、アイテムの背景に装飾が多い画像の「リーチ数」が伸びなかったのは、背景の装飾のせいで洋服のディティールが見づらくなっているのではないか?と考えました。 そこで、背景はなるべくシンプルにし、商品のディティールまですぐに確認できるように変更しました。
結果的に、ある月の「エンゲージメント率」上位には、「顔をトリミング」した投稿や「背景をシンプルに」した投稿が並びました。

分析を繰り返し行うことで、フォロワーやInstagramユーザーが求めるものもより理解できるようになり、フォロワーの伸び率も改善されました。

こういった改善を通じて、アマベルのECサイトでは下記のような成果が出るようになりました。
全チャネル経由のアクセス数の中で、Instagramが8.6%を占める
全チャネル経由の売上の中で、Instagramが7.8%を占める
SNS系チャネル(Instagram、 Twitter、 facebook)経由の売上の中で、Instagramが57%を占める
全チャネル経由の平均顧客単価と比較すると、Instagram経由の平均顧客単価のほうが高い

改めて、Instagram分析の2STEPを振り返ります。
「問題を見極める」:「比較」「分解」「並替」を組み合わせ、真の問題を突き止める
「解決策を考える」:「アクションチャート」を活用して、問題解決につながる解決策を見つけ、実行する
Instagram分析はやり方さえわかれば誰でもできるものです。
「分析は必要だと思っているがやっていない」「分析の仕方がわからない」と感じていた方が、この記事を読んで少しでも「分析してみよう!」と感じていただけたら嬉しいです。
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ブログでは、SINISの活用法はもちろん、
分析に関するTipsや各種調査結果などをお伝えしています。

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